大田区の池上梅園は、1月の蝋梅から始まり、ツツジ(躑躅)、ボタン(牡丹)、サツキ(皐月)、アジサイ(紫陽花)など花木実が観賞できる庭園スポットです!
今回の“旅すきsite”は、池上梅園の5月の時の花である“皐月(サツキ)”を紹介します♪
サツキは、配合種によって開花の時期が違うため、ツツジより長期に渡り観賞できて、5月には、3月に開花した原種の梅の実が大きくなっていました!
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サツキの属性
サツキ(皐月)は、花木の属性分類ではツツジ属ツツジ科に分類される植物です。
サツキには原種と園芸品種があります。
原種は、山奥の岩肌や日当たりが良く、増水すると水没してしまうような川沿いなどに自生しています。
園芸品種は、ツツジから交配育種やつぎ木などで人工交配し、昔から盆栽、庭木、植込みなどで親しまれています。
約300点以上の園芸品種が作出されているそうです。
サツキについて
和名:サツキ(皐月)
学名:Rhododendron indicum
花径:3~5cmである。
花冠:漏斗形(器具のじょうごの形)で、先が5つに裂けている。
雄しべ:5本である。
葉の特徴:披針形または幅の広い披針形である。
葉の性質:緑が濃く革質は厚みがある。
学名の解説
日本固有種のサツキですが、学名の名付け方は全く異なっており、Rhododendron は、紅色の花をつける木という意味から ギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」から付けられ、種小名のindicumは“インドの”という意味だそうです。
ちなみに、俳句の季語は夏を示す初夏の花です。
ツツジとの違い
一般的には、サツキ(皐月)とツツジ(躑躅)を別の植物として分類して取扱われています。
開花時期
ツツジの花期は、4月初旬に咲き始めます。
ツツジに比べ1ヶ月くらい遅い5~6月頃(旧暦の五月・皐月)に咲くのがサツキです。
観賞ポイント
サツキもツツジも新芽が伸長する時期は、同じ時期と言われており、4月~6月に一気に伸びるそうです。
ツツジは、花が咲くタイミングで新芽が伸長していないため、株全体を花が覆うように咲き乱れ、花が盛んに咲いている様子は訪問者を圧巻させます。
一方、サツキは、花を咲かせながら新芽が伸長していくため、花の間から葉を見せるように開花するため、多彩な花弁の美しさと葉の濃緑が訪問者に「時の花」を意識させます。
まとめ
様々な種類の花々が色とりどりに咲き乱れる池上梅園は、月によって色々な自然美が観賞できる庭園です。
3月に満開になった梅園で春の訪れを感じ取り、4月には数十種類のツツジが咲き乱れ、5月には初夏を感じるサツキと新緑で心もリフレッシュすることができます。
6月に満開を迎えるアジサイと菖蒲が楽しみです♪
画像は平成30年5月22日に池上梅園で撮影したサツキ、アジサイ、ショウブです。
沢山の種類のサツキを一度に見れる時期は限られているので、ぜひ来園してみては如何でしょうか?