8月24日の「秘密のケンミンSHOW」は埼玉の郷土料理「冷汁うどん」を紹介します!
「冷や汁」と聞くと宮崎県の出汁(ダシ)のきいた冷飯にお味噌汁をかけて頂く「冷汁(ひやじる)」を想像しますが、埼玉県にも同名の料理があるそうです。
埼玉県の郷土料理の冷汁の読み方は「ひやしる」、又は「すったて」と呼ぶそうです。
「すりたて」の胡麻や味噌のつけ汁で食べることから、発音がなまって「すったて」「つったて」と呼ぶようになったと言われています。
宮崎県や山形県の冷汁と大きく違う点は、埼玉県の「冷汁」は、魚が入らないのが特徴で、その代わりに、農家で採れたての夏野菜を沢山入れます!
埼玉県は小麦生産量が全国第2であり、郷土料理「冷汁うどん」として、農林水産省主催の「農山漁村の郷土料理百選」の1つに選ばれています。
うどん文化が発達した埼玉県では、「冷汁」をうどんやそうめんのつけ汁として食べるのが定番で、夏野菜を沢山入れたサラダうどんや冷汁そうめんも人気があります。
今回は、埼玉県の郷土料理「冷汁うどん」を紹介します。
埼玉県には、加須市周辺地域で生産され食べられている「加須うどん(かぞううどん)」や川越市の「武蔵野うどん」があり、そして秩父市、大宮市、加須市、川越市などでは、ざるうどんのつけ汁にした「冷汁うどん」が郷土料理として有名です。
◆埼玉県の郷土料理
農家の人々が農作業の合間や昼食の際に簡単に栄養が摂れて、食欲がない時でも食べ易い料理として、「冷汁」にうどんをつけて食べる「冷汁うどん」を作ったのがはじまりとされています。
●冷汁の作り方
お店で「冷汁うどん」=「すったて」を注文すると、ゴマの入ったすり鉢が運ばれてきます。
ゴマを擦っていると、味噌と夏野菜の薬味が運ばれてきます。
ゴマを荒擦りにしたり、味噌の量を考えたり、野菜をどのくらい細かくするかなど、考えながら混ぜるととても楽しいし、お腹もとても空いてきます。
ゴマ、味噌を混ぜた頃合いでお好きな薬味を入れたら混ぜます。
そこに、つゆを合わせて擦り混ぜて調合した自分好みの出汁にします。
丁度良い頃に、茹でて冷水でしまたうどんが到着します。
自分好みに調合した冷汁につけて頂きます!
※お店によっては、こだわりの調合をした「冷汁」を提供しているお店もあります。
◆「冷汁うどん」のお勧め店
●子亀
外食産業のメニューとしての「冷汁うどん」が誕生したのは、加須うどん店「子亀」が発祥とされています。
おいしさの秘訣は、昔ながらの経験と感を生かした独特の製法にあります。
手打ちするモチモチ食感の長いうどんは加須名物。
拘っているのはウドンだけではなく、ダシは北海道利尻産のコンブと鹿児島県枕崎産の鰹節のこだわりの味!
こだわりの出汁が効いたカレーうどんも幅広い年代から定番メニューとして親しまれています。
- 子亀(こがめ)
埼玉県加須市諏訪1-15-16
東武伊勢崎線「加須駅」北口徒歩15分
http://www.kogame-udon.jp/
●泉の里
「泉の里」のこだわりが凄い!
「うどん」は、小麦の風味と香りが抜群の群馬県産「ツルピカリ小麦」を使用していて、季節に応じての塩加減をして練って1日。寝かして1日。伸ばしと切りをして、提供するまでに3日かけて作っているそうです。
うどんが茹で時間が15分くらいかかるそうですが、その間に出し汁を作りながら、待てば15分が楽しい時間ですね。
夏限定メニューの「すったて」に使用している煎りたての「金ゴマ」は川島町産に拘っており、化学調味料を使用しない拘りも素敵です!
日テレ「ヒルナンデス!」や「ぴったんこカンカン」で紹介されました。
- 泉の里 (いずみのさと)
埼玉県比企郡川島町吹塚755-1
http://kawajima-izumi.jimdo.com/
●だるまや
「だるまや」の特徴は冷汁のコクです。
店主のみぞ知る味噌の種類と調合比率が合わせ技が決め手です!
営業時間は11:30~14:30までとなっていて、夜の営業は5名以上の予約のみとなっています。
- だるまや
埼玉県比企郡川島町上伊草985