大森海苔のふるさと館~300年の歩み~

海苔収穫の道具や文化を学べる「海苔のふるさと館」の10周年記念フロアートークに参加してきました!

今回の“旅すきsite”は、10周年を記念して開催されたフロアートーク「海苔のふるさと館の歩み」をご紹介します!

海苔のふるさと館のあゆみ

大森は海苔養殖の“発祥の地”として栄えました。

昭和37年に埋め立てが始まると、大森の海苔養殖は終了しました。

小栗慶太郎「森ケ崎」

大森の海苔養殖は終了しても、養殖技術は全国に広がり、全国の海苔が大森界隈の海苔問屋に集まります。

現在でも「海苔のふるさと」として海苔の流通の中心となっています。

海苔従事者の思い

昭和38年の春に海苔の収穫が終了し、その後すぐに海苔を収穫していた生産者の方達によって資料保存会の集まりが結成され自主的に道具を集めた物が基本になっているそうです。

説明をしてくれた小山さんの説明では、他の地域では第一次産業が終了した後に博物館や資料館を作るために館の関係者が道具や展示物を集めることが通常だそうです。

しかし、ここの地域は海苔収穫に従事していた人たちが自ら道具や作業着などを集め、提供してくれた特別な地域だと話していました。

海苔収穫の思いを次世代に残したい思いが感じられます。

郷土博物館コレクション

色々な海苔関係者の協力で、何百点もの道具等が集まり、当初は自分たちで保管をしようと考えていたそうですが大田区に保管をお願いすることになり、大田区立郷土博物館の基になるコレクションになりました。

海苔のふるさと館の誕生

「大森 海苔のふるさと館」は平成20年4月6日に開館しました。

郷土博物館から道具類が移ってきたタイミングは、「ふるさとの浜辺公園」が整備された時に、地元の方から、海苔収穫で使用していた道具をなるべく海の近くに展示してほしいという要望があり、海苔のふるさと館の設立に至ったそうです。

今回は式典イベントのため、ふるさと館の1階で海苔の問屋さんが海苔の販売を行っていました。

大田区公式キャラクター「はねぴょん」

10周年のイベントだったので、大田区公式PRキャラクター「はねぴょん」にも会えました!

「大森 海苔のふるさと館」限定で販売している大森本場乾海苔問屋協同組合の焼き海苔(有明海産)をお土産に購入しました。

大森 海苔のふるさと館
大田区平和の森公園2-2
休館日:第3月曜日
入館料:無料
京急「平和島」駅から約徒歩15分
http://norinoyakata.web.fc2.com/index.html

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