12月11日の「遠くへ行きたい」は静岡県“天下人の愛した味と技“です。
1年に2度、旬があると言う“桜えび”の最盛期と言うことで静岡市へ!
旅はJR東海道線の由比駅からスタートです♪
◆駿河湾の宝石「桜エビ」
まずは清水区の由比漁港(ゆい)へ!
静岡県の特産品「桜えび」は、春だけでなく秋の今が旬でもあります。
全国でも駿河湾でしか獲れないそうです!
漁協直営の食堂「浜のかきあげや」で頂く、駿河湾でしか獲れない“桜えびのかき揚げ”は絶品!
かき揚げと釜揚げの絶品丼「数量限定・由比どんぶり」¥750円
桜えびの釜揚げと、しらすの釜揚げをふんだんに使った、由比の幸のコラボどんぶり。
- 浜のかきあげや
静岡県静岡市清水区由比今宿浜1127
http://yuikou.jp/enjoy.html
◆桜えび問屋「原藤商店」
続いて老舗の桜えび問屋 原藤商店へ!
桜えびを使った新メニュー「桜えびのグラタン」が大評判でネット通販で注文が殺到!
- 原藤商店(はらとう)
静岡県静岡市清水区由比町屋原88
http://haratou.com/
◆久能山東照宮
静岡と言えば、江戸幕府を開いた天下人 徳川家康ゆかりの土地でも有名です。
久能山東照宮は徳川家康が「死後、ここに埋葬するように」と命じた場所です。
家康が愛した駿河湾の雄大な風景を眺めながら、1159段の石段を登って行くと、そこには豪華な社殿があります。
自分の足で石段を登るのも良いですが、日本観光地百選で1位にも選ばれたこともある屈指の景勝地・日本平からロープウェイで訪れるのもお勧めです。
日本平からのロープウェイでは、眼下に広がる駿河湾、遠く伊豆の山々を見渡すことができ、大パノラマを楽しむことができます。
社殿は、江戸時代を代表する大工頭(だいくがしら)の中井大和守正清の手がけた建造物で静岡県で唯一の国宝建築物に指定されています。
全国にある徳川家康公を祀る東照宮の総本社となっていて、“出世運の強力パワースポット”としても有名です。
◆プラモデルが奉納
徳川家康が眠る久能山東照宮の豪華絢爛な社殿が佇む境内に、何故かプラモデルが奉納されています。
宮司さんのお話しでは、駿府城や東照宮の造営の際に、徳川家康公によって全国から優秀な木材加工の技術を持つ職人が集められたそうです。
その匠の技が受け継がれ、現在のプラモデルの源流である木製模型に発展したとのこと。
静岡県はバンダイやタミヤなどの模型メーカーが多く「模型の町」としても有名なため、“プラモデルの出荷量は日本一”であることを訪れた人に知って貰いたくて、境内に展示しているんだそうです。
- 久能山東照宮
静岡県静岡市駿河区根古屋390
http://www.toshogu.or.jp/
◆木工模型店「ウッディジョー」
県内のプラモデルメーカーの中でも異彩を放っているのが木の模型を手がけるメーカー「ウッディジョー」です。
常木則男社長のご先祖様は静岡浅間神社の建立も手がけた宮大工でした。
同社は木製にこだわり、精巧な船や神社、城などの木製のモデルを生み出しています。
- ウッディジョー
静岡県静岡市駿河区大谷691
http://www.woodyjoe.com/
◆ご当地グルメ:静岡おでん
静岡で人気のソウルフードといえば「静岡おでん」。
特徴は牛スジで取った出汁を醤油で味付けした真っ黒いつゆ。
そこに“黒はんぺん“などを入れ、食べるときにイワシやカツオの粉と青のりを振りかけて食べるのがまさに静岡の味!
ちょうど400年程前、徳川家康が静岡に入城した際、”鰯”の加工食品を作らせたのが「はんぺん(半片)」の由来という説があります。
白はんぺんと黒はんぺんの違いは、白身の魚が原料の“白はんぺん”、赤身の魚を使うのが“黒はんぺん”と分けられます。
特に静岡県由比では原材料のほとんどに”鰯”を使い、“白はんぺん”と比べると、“黒はんぺん”はプリッとした食感で鰯の濃厚な旨みが口の中に広がります。
◆里のお茶と山のお茶の違い
静岡といえば「お茶」です。静岡市の「茶町」地区に足を延ばします。
製茶問屋「前田金三郎商店」では、茶葉の香りや味を知りつくした「茶師」と呼ばれるお茶のソムリエがいて、顧客の嗜好に合わせてブレンドをしてくれます。
テレビ番組『TVチャンピオン』でお茶通王の座に輝いた「茶町 KINZABURO」の茶師、前田冨佐男さんが里のお茶と山のお茶の違いを語ってくれました。
「山のお茶」が川を下り茶町へと運ばれ、「里のお茶」は才取り(斡旋人)によってもたらされるそうです。
香り豊かな“山の浅蒸し茶”と、味が濃厚な“里の深蒸し茶”を使い、また個性豊かな品種のお茶をほど良い塩梅でブレンドし、奥ゆきのある味と馥郁たる香り、そして美しい水色のお茶に仕上げていくそうです。
- 前田金三郎商店
茶町KINZABURO
静岡県静岡市葵区土太夫町27
http://ochatu.jp/
◆中華料理店「玄武」
茶師の前田冨佐男さんは大のラーメン好きで、もっともお勧めは中華料理店「玄武」。
「玄武」はスタンダードな鶏と豚のあっさりスープを使用していて、期間限定の旬メニュー「牡蠣ラーメン」に入っている大きくてプリプリした牡蠣が人気です。
- 玄武(げんぶ)
静岡県静岡市葵区羽鳥5-7-7
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