「遠くへ行きたい」京都府“京都市”賑やかな冬の京都旅 12/25放送

今回の「遠くへ行きたい」は、千年以上の歴史を誇る京都市です。

読売テレビ「遠くに行きたい」京都府 第2338回

今回は、京都市の活気あるスポットを訪れ、京名物を頂き、冬に咲く不断桜を“風間トオル”さんが紹介します。

まずは多くの人で賑わう「京の台所・錦市場」を散策します♪

◆錦市場

京都の台所『錦市場』は、京都市中京区のほぼ中央に位置する錦小路通のうち、「寺町通 – 高倉通」間に存在する商店街です。

京都府京都市_錦市場

京野菜、漬物屋や鮮魚店などが集まる“食のスポット”です。

特に新京極通・寺町通・錦市場の賑やかさは関西でも屈指です。

川端康成の不朽の名作・古都が映画『古都』 として蘇り、京都が舞台とな・錦市場でのお買い物シーンも必見です。

  • 錦市場(にしき いちば)
    京都府京都市中京区 富小路通四条上る西大文字町609

関連情報:京都府“祇園~大原”世界が愛する京都の旅

●いもぼう平野家本家「いもぼう」

京都府京都市_いもぼう平野家本家

いもぼう平野家本家のご先祖である平野権太夫さんは享保の時代に、粟田青蓮院に仕えていて御用の傍ら御料菊園、蔬菜の栽培をしていました。

円山麓の地で、大きな海老の形に似た良質な芋が出来たので“海老芋”と名づけたそうです。

「いもぼう」は、厚く面取りした海老芋と、北海道産の一週間余りかけて柔らかく戻した棒鱈を炊き合わせた京料理です。

京都市_いもぼう平野家本家湯豆腐御膳

京料理の特徴は、性質の異なる素材同士からお互いの性質をうまく作用させていることから「出会いもん」と言うそうです。

「いもぼう」の「出会いもん」作用は、棒鱈を炊くときに膠質(にかわしつ)が出ます。棒鱈の膠質は、海老芋を包み込み煮くずれを防ぐ作用があり、また海老芋から出る灰汁(あく)は棒鱈を柔らかくするそうです。

京都府京都市_いもぼう平野家本家「いもぼう」

風間トオルさんが老舗料亭「平野家本家」を訪ね京名物「いもぼう」を頂きます。
京都のおせち料理「いもぼう」

  • いもぼう平野家本家
    京都府京都市東山祇園円山公園内(八坂神社北側)
    http://www.imobou.com/

◆京野菜「聖護院かぶら」

慶応元年創業の「千枚漬本家 大藤(だいとう)」を訪ね、千枚漬作りの作業を見せて頂きます。

京都府京都市_千枚漬本家大藤「聖護院かぶら」

聖護院かぶは2kg~5kgになる日本最大級のかぶで、京漬物「千枚漬」の原料として有名です。

しかし、大ぶりの“聖護院かぶら”は連作障害や害虫の影響を受けやすい繊細な野菜なんだそうです。

現在では、京つけものの代表格の千枚漬を創りだした歴史のある名店として有名です。

  • 千枚漬本家 大藤 麩屋町本店
    京都府京都市中京区麩屋町通り錦小路下る東側町528
    河原町駅から316m
    http://www.senmaiduke.com/

◆天台宗 青蓮院門跡 華頂殿

ytv「遠くに行きたい」 青蓮院門跡

青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)は、古くから皇室と関係が深く格式の高い門跡寺院とされています。

門跡寺院の“襖絵”は寺院でありながら、伝統的な趣きと現代アートが融合し、色彩もビビッドでありながら見事に調和した落ち着く空間になっています。

  • 青蓮院門跡 華頂殿(かちょうでん)
    京都市東山区粟田口三条坊町69−1
    http://www.shorenin.com/

京都府京都市_青蓮院 木村英輝の襖絵

絵師の木村英輝さんが表現する平成の襖絵は、現代アートですが古都の雰囲気と混ざり合い落ち着いた寺院を表現しています。

木村英輝さんは、60歳を目前に絵師に転職したそうです。以前の職業は日本のロックコンサートを手かけた伝説のロックプロデューサーでした。

  • Ki-YanStazio 祇園本店
    京都市東山区祇園町北側296
    http://www.ki-yan.com/

◆有職菓子御調進所 老松 嵐山店

京都府京都市_老松 京菓子づくり体験

女性に人気の「オーダーメード和菓子」は自分で考えたデザインを和菓子で作ってもらうことができるそうです。

茶房では、注文ごとに本わらび粉を練り上げる本わらびもちや、生菓子とお抹茶、善哉などを頂けます。

  • 有職菓子御調進所 老松(おいまつ)
    京都市右京区嵯峨天龍寺
    http://oimatu.co.jp/

◆精進料理 阿じろ本店

ytv「遠くに行きたい」 阿じろ本店

精進料理とは、仏教の戒律に基づいて殺生や煩悩への刺激を避けることを主眼として、魚や肉を一切使わずに調理された食事のことです。

風間トオルさんは、300年続く「精進料理 阿じろ本店」で、湯葉づくりを見学し“湯葉の引き上げ”を体験します。

  • 精進料理 阿じろ本店
    京都市右京区花園寺ノ前町28-3
    http://www.ajiro-s.co.jp/

◆金平糖専門店:緑寿庵清水

ytv「遠くに行きたい」 緑寿庵清水 金平糖

“金平糖”は1546年にポルトガルからもたらされたお菓子で、金平糖(こんぺいとう)の語源はポルトガル語の「confeito(コンフェイト)」が由来。

当時は公家や高級武士しか口にすることが出来ない貴重品だったそうで、織田信長も宣教師から贈られ、その形と味にたいそう驚いたそうです。

京都府京都市_緑寿庵清水 「金平糖」

緑寿庵清水は1847年に京都・百万遍の地に千代の清水仙吉さんが創業しました。

二代目の清水庄太郎さんが初代の仙吉さんの意思をが継ぎ、三代目の清水勇さんの頃から時代と共に肉桂、濃茶などの金平糖の開発が進みました。

四代目の清水誠一さんになり、色々な素材を用いた金平糖作りに本格的に始まり、五代目の清水泰博さん共に現在は約50種類ほどの金平糖を作り出しています。

日本で一軒しかない“金平糖の専門店”で、正月限定の特別な紅白金平糖作りを見せて頂く。

  • 緑寿庵清水 (りょくじゅあんしみず)
    京都市左京区吉田泉殿町38番地の2
    http://www.konpeito.co.jp/

◆実光院

京都府京都市_実光院

最後に京都市北部の山里、大原三千院の参道奥にある「実光院」の庭園で、秋の終わりから春先にかけて咲き続ける 「不断桜(ふだんざくら)」がまさに絶景です。

ytv「遠くに行きたい」 実光院

庭園は心字池を中心にした池泉観賞式の「契心園」と、散策することができる池泉廻遊式の「旧理覚院庭園」があります。

小さなお寺ですが京都の雅びな情緒が味わえ、少し遅めの京都観光にお勧めです。

京都府京都市_大原寺実光院不断桜

不断桜は例年12月下旬~4月上旬が見頃です。

小さなお寺ですが京都の雅びな情緒が味わえ、少し遅めの京都観光にお勧めです。

  • 実光院
    京都府京都市左京区大原勝林院町187
    http://www.jikkoin.com/

大原を訪れた際には、来迎院、三千院、実光院、宝泉院、勝林院を巡ると建築、庭園、四季折々のお花などを楽しめて良いでしょう♪

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